定年後に働く選択肢の一つ「フリーランス」という働き方とは?

  • 2020年4月22日
  • 2022年8月22日
  • コラム

定年後に働くための方法とは

定年を迎えてすぐにリタイア生活に入る人は少なく、働き続ける人が多いのが現状です。定年後に働く方法としては、大きく分けて以下に挙げる3つの方法があります。

再雇用、転職、起業

一般企業で働いていた人が定年を迎えた後に働く方法は、主に3つあります。 1.これまで働いてきた企業で新たに雇用契約を結び、再雇用という形で引き続き働く方法です。「定年後再雇用制度」により、継続勤務を希望すれば働き続けられます。 2.転職でという方法です。しかし一般的には高齢になると転職先の幅は減り、給与も現役時代より下がってしまうデメリットがあります。 3.最後は起業という方法です。会社を興すのはハードルが高いものですが、中には個人で事業を立ち上げる人も少なくありません。

フリーランスは起業の一種

定年後の働き方の一つである「起業」は難しそうに思えますが、フリーランスとして働くのも、起業の一種です。企業から仕事を請け負い、自宅で仕事をするなど、ネットを使った仕事ができる環境が一般的となっている現在、フリーランスは定年後の働き方として選択肢の一つに挙げられるでしょう。

エンジニアは技術を活かしてフリーランスで働きやすい

知識や技術が必要とされるエンジニアは、フリーランスとして働きやすい職種です。現役時代にエンジニアとして活躍していた人であれば、長年培った知識と技術を活かしてフリーランスとして働くチャンスは多いでしょう。 自宅でできる仕事で、かつ専門職なので比較的得られる収入も高めというメリットがあります。

定年後にフリーランスで働くメリット

フリーランスとして働くことは、これまでの働き方とまったく異なる働き方となる人も多いでしょう。ですが、フリーランスという働き方は、定年後の生活にさまざまなメリットをもたらします。

自由な働き方ができる

フリーランスで働く最大のメリットは、自由に働けることです。会社勤務の場合、決められた時間に出勤して働く必要がありますが、フリーランスなら働く場所や時間をある程度自分で自由に決められます。 また、フリーランスなら仕事内容によっては外出する必要がなく、自宅の中のみで仕事を完結できます。家庭の事情や持病などの理由でなかなか外へ出られない人にとっても、働くチャンスが増える方法です。

生活に余裕ができる

定年退職後、年金のみでの生活に不安を感じる人も多いでしょう。しかしフリーランスなら、仕事さえきちんとできれば年齢は関係なく、定年退職もありません。働けるうちは年齢を気にすることなく働けるため、収入を確保したい人にも適した働き方といえるでしょう。 また、定年後の再雇用や転職の場合、60歳以降働きながら厚生年金を受け取ると在職老齢年金制度により受け取れる年金額が減ってしまいます。しかし、フリーランスは自営業となるため在職老齢年金制度の対象には当てはまらず、年金カットの対象外となる点もメリットです。

定年後にフリーランスで働くデメリット

フリーランスで働くことは、上記のように企業での勤務では得られないメリットがあります。一方で、デメリットもありますので確認しておきましょう。

収入が不安定になる可能性も

会社勤務とは異なり、フリーランスは働き方の自由度が高いメリットがある分、収入が安定しないデメリットがあります。雇用契約を結ばずに働く形式なので、得られる収入は自分が仕事をした分のみで、毎月決まった額が得られる保証はありません。 仕事を得られる実力がなければ仕事が減ることも考えられます。たとえ定期的に仕事を請け負っていたとしても、突然その仕事が終了する可能性も考えられます。安定した収入を得るには、それだけの仕事の能力や企業との交渉能力も求められるでしょう。

定年後にフリーランスとして働くためのポイント

フリーランスとして働くのは難しそう、と思われがちですが、以下のポイントを押さえていれば、定年後でも働くチャンスを作りやすくなるでしょう。

自分自身の価値を高めておく

フリーランスとして働くには、実力が必要不可欠です。自分自身で仕事を請け負うにはそれだけのスキルが必要で、若い世代も多くフリーランスで働いている中で仕事を得るには、付加価値がある方が有利です。 定年後にフリーランスで働きたいのであれば、得意分野や専門分野において知識や技術を身につけるなど自分自身の価値を高め、スキルアップに努めることがポイントです。

クラウドソーシングの活用もおすすめ

近年、ネット上で仕事を請け負えるサービスとして普及しているのが、クラウドソーシングです。ネット上のみで仕事の受注・発注ができるシステムで、年齢に関係なく仕事を請け負えます。 初心者でもチャレンジできる案件も多く、経験を積んでいけば単価を上げられる可能性もあるので、まずはクラウドソーシングで仕事を見つけてみるのもおすすめです。

まとめ

フリーランスは知識や技術があれば一定の収入を得ることもでき、クラウドソーシングを活用すれば初心者でも経験を積みながらスキルを上げて仕事を請け負うチャンスを増やせる働き方です。自由度が高く自宅で仕事を請け負えるフリーランスは、定年後に働くための選択肢として要注目です。