あなたはどれを選ぶ?定年後の3つの働き方
コラム
コロナ禍やChatGPTをはじめとするAIの台頭を経て、企業の早期退職の促進が増えていることと同時に、シニアの採用状況も大きく変化しました。
●労働不足だが採用職種には偏りがある
●単純労働はどんどんとAI化されている事実
しかし再雇用や転職をしても70歳まで働き続けることが難しいことも多く「理想としていた働き方ができない」というお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。 定年後の働き方としては大きく3つに分けられます。
1. 定型コース
嘱託・出向・転職・バイトなど企業に属し、あらかじめ決められた期間だけ決められた仕事をする働き方です。
2. 自適コース
趣味やボランティア活動など、多くのお金を稼ぐ必要がなく悠々自適に過ごす働き方です。
3.自律コース
定年前のキャリアや経験を活かし、好きなタイミングで自分のやりたい仕事をする働き方です。
近年、プロ50+のご窓口に多く寄せられるようになったのが、この「3.自律コース」についてのご相談です。私たちは「エイジレスキャリア」と呼んでいますが、年齢に囚われたキャリアではなく、何をするか・誰と働くか・いつまで働くかを自分で決めるキャリア作りです。
「3.自律コース」はこのような方に向いています。
●自由度”がある働き方・生き方を選びたい人
●ある程度の”不安定”を楽しめる人
企業に属さず、すべてを自分で創っていくキャリアには不安がつきものです。 しかしだからこそ未知の自分自身や、これまでには出会えなかった人との出会いの可能性も大きく、何より企業や年齢に囚われない「自由」があります。
「自由」と「可能性」を楽しめるかどうかー。多少の不満があっても企業に属する安心感をとるか。これが定年後の働き方を決める大きな分かれ道となるでしょう。
しかしここで皆さんにお伝えしたいのは、必ずしも独立や起業がいいというわけではないということです。 大切なのは「選択肢」をあらかじめ知っておき、そしてその選択肢のメリット・デメリットを理解したうえで、自分にはどの選択肢があっているのか?を考えるということ。 そのためにも、自分の得意分野は何なのか?をまずしっかりと把握することが必要です。
私たちの相談窓口にご相談に来られる方のほとんどが、「自分には他の人よりも秀でた能力も得意分野もないよ」とおっしゃいます。 しかし、今まで長年企業に属してお客様と真摯に向き合いながらまじめに働いてきた方であれば、人よりも秀でた能力や得意分野が全くない、ということはあり得ないのです。
この「自分の得意分野」を知るために大変役に立つのが「これまでの人生の棚卸し」です。
自分の良さは、意外と自分では気が付かないもの。ご自身の経験を整理して分析することで、自分はどのような働き方、生き方があっているのか。 そして3番の「自立コース」を選択した方は、自分の得意分野を活かしたビジネスモデ ルは何なのか?を見つける糸口が見つかります。
“棚卸し”のやり方は、次回のコラムでご紹介しますのでお楽しみに。
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