「定年後にどんな働き方をしよう」と悩んだことはありませんか?
長く勤めた会社での再雇用や、新たな働き口への再就職であれば、アルバイトやパート、嘱託社員など、さまざまな雇用形態の中からご自身のライフスタイルに合う働き方で定年後も仕事を続けることができます。
一方で、定年後は今まで積み上げてきた経験・知識・スキルを武器に、新しいことに挑戦するチャンスでもあります。定年退職という人生の区切りを機に、これまでよりももっと自分らしく働いてみたいと思いませんか?
定年後どうする?「人生の棚卸し」で自分らしさを活かす働き方を
自分らしさを実現する働き方のひとつとして「起業」という選択肢があります。新しくビジネスを始めるためにはさまざまな準備が必要ですが、まずは「あなたらしさ」を軸にビジネスモデルを考えてみることをおすすめします。
その第一歩として取り組んでいただきたいのが「人生の棚卸し」です。
「人生の棚卸し」では、これまでどのような体験をして、どんな困難を乗り越えてきたか?好きなことや得意なことは何か?を、ご自身の過去を振り返りながら考えます。これまでの経験をもとに自分自身を見つめ直すことで、「自分はこうしたい」という理想とともに、ご自身の強みや、本当にやりたいことが見えてくるのです。
「人生の棚卸し」の進め方は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
「人生の棚卸し」を通して私らしい働き方を見つけよう
定年後の起業を成功させる事業計画を立てよう!
起業しようと思い立ったら、まずは事業計画を立てる必要があります。この時、ほかの事業者とご自身のビジネスを差別化していくために、独自の強みをもったビジネスモデルを作ることが重要です。
ビジネスモデルとは、事業を通じて顧客に商品やサービスなどを提供し、それにより収益を生み出す仕組みのことを言います。「どんなことでビジネスを始めようとしているか」「誰にどのような価値を与えられるのか」をよく考えることで、利益の生み出し方を正確に把握し、競争戦略を立てられるようになります。
そして、このビジネスモデルを考える際に「人生の棚卸し」が大変役に立つのです。
周りと差がつく、勝てるビジネスモデルとは?
ビジネスを成功させる鍵になるのが「顧客からの共感」です。
そこには、ウェブサイトやブログなどの情報ツールの普及によって、顧客と企業の接点が多くなったという背景があります。また、近年ではSNSの普及によって誰もが自分の体験や感想を簡単に共有することが可能です。
その結果、消費者は商品やサービスの良し悪しだけではなく、それを選ぶまでの過程でどれほど企業に共感し、満足できるかという「顧客体験」によって企業を選ぶようになりました。
品質やデザイン、安全性、さらにはブランドの信頼性や感情的な満足感など、妥協できない重要な要素に関しては徹底的に追求します。その一方で、価格や手軽さなど、妥協できる部分については目に入ったものでとりあえず満足するという二極化が進行しているのです。
常に新たな商品・サービスにさらされ、トレンドも急激に変化を繰り返す中で、どうすれば顧客に選ばれ続けることができるでしょうか。
この時、顧客の心を動かすことができるのが、「人生の棚卸し」で明確になった「自分の強み」を軸にしたビジネスモデルなのです。
これまでのご自身のプライベートな出来事、とくに試練や辛さを乗り越えた経験から派生したビジネスは、顧客の悩みやニーズを深く理解し、それを解決へと導くものではないでしょうか?
ご自身の体験をベースに自分の思いを形にしたサービスは、顧客にしっかりと寄り添うことができるため、その裏側にあるストーリーが顧客の心に響き「共感」を生み出すのです。
人生の棚卸しで、ビジネスモデルをもっと強く!
50代〜のシニア世代には、ほかの世代にはない豊富な人生経験があります。プライベートでさまざまな試練や悩みを乗り越えた過去から生まれる考え方には説得力があり、共感を呼ぶ力があります。それこそが、起業するうえでご自身の強みとなって、唯一無二の勝てるビジネスモデルとなるのです。
ご自身の経験をビジネスに活かすポイントは以下の記事でご紹介しています。
原体験をビジネスに活かす〜シニアならではの「経験」が「共感」を生む〜
「定年後どうしよう」という悩みを抱えるシニア世代の方は多くいらっしゃいます。定年を迎える前に、まずは人生の棚卸しを行ってみてください。ご自身が持つ個性の中から、自分らしさを表現するための要素を取り出して、自分をブランディングすることが大切です。
ご相談の多いお悩みへの回答や、実際に起業された方の事例など、50代からの起業・独立に役立つ情報をお届けします。
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