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【起業事例】定年後に教員生活38年の指導実績をベースにコーチング、セミナーで教員たちを笑顔に!

インタビュー

中学校教師として38年勤務。定年後の嘱託を2年で辞め教員を元気づけるコーチング、セミナー講師として企業や教育セミナーを行う家根谷政雄さんに起業の準備やコツなどをお聞きしました。

家根谷 政雄 プロフィール
1976年 愛知教育大学教育学部化学科卒業後、中学校教師として38年。そのうち10年を校長として勤め、定年退職後は2年間、名古屋市教育センターの主任教育相談員も務める。2016年 ヤネヤコーチングを起業し、学校・企業などで各種教育講演や生徒指導教員向けセミナー、コーチングセミナーを行うほか、パーソナルコーチ、ラフター(笑い)ヨガティーチャーとして活躍中。

定年前の59歳で起業を意識、定年で生涯をかけた仕事ができなくなると考えたことがきっかけ

起業を考え始めたのは何歳のときですか?その理由もお聞かせください。

起業を具体的に意識しはじめたのは、定年を迎える2年前の59歳になった頃です。

私は名古屋の中学校教師として38年、そのうち定年までの10年は校長を務めました。私にとって教員生活はとても充実したものでしたが、定年の60歳になるとなかば強制的に退陣させられ、教師という大好きな仕事はもうできなくなるわけです。

定年を間近に控え、自分の意思で元気に活動できる健康寿命を80歳と想定しました。定年後の仕事先も用意されていたのですが、「残り20年を、やりがいを持たないまま過ごしていいのか」と考えるようになりました。

子育ても一段落ついたし、自分が生涯をかけ責任を持って取り組んできた教師の仕事も終わってしまう。しかし、あと20年も元気で過ごせる時間がある。

人生を終えようとするとき、これまでの日々を振り返りどう思うかを想像してみました。教師としての仕事を天職として全うした、お金もそれなりに得て、家族を大切にし、孫たちの世話もできた。
でも、生涯を振り返った時、自分が最もやりたいこと、優先順位1位のことをできただろうか。人生の2、3、4番はできたけど、人生の1番はできなかったと後悔するのではないか。

自分の知識や技術を多くの人と分かち合えばよかった、もっともっと笑顔を増やして世の中に貢献すればよかった…と後悔する姿が頭の中をめぐり、今やらなければ後悔すると思ったんです。

定年後、嘱託社員として教育センターの主任教育相談員の仕事に就きましたが2年で辞めました。それが62歳の時です。

お金にならないかもしれないし、今後の道のりは厳しいかもしれない。だけど、自分の人生を自分らしく生きるためのスタートとして起業することを選びました。

教員生活の中で培った指導の実績と、校長時代に学んだコーチングスキルを生かせる仕事で起業

事業内容はどのようにして決めましたか?

校長になってすぐの頃からコーチングを学んで学校運営に生かしてきました。コーチ養成学校にも通い、3年目にはプロコーチの資格を取得しました。

校長になると、子どもや保護者と接する機会が減ります。そこで、まずは子どもや保護者と直接関わり、影響を与える現場の先生たちを笑顔にしようと思ったのが学びのきっかけです。

コーチングを実践した人材育成は、目に見えて成果が現れました。学校も一般企業と同じで、人間関係や業務で悩む先生がたくさんいます。心のバランスを崩し休養せざるをえない人、子どもや保護者とうまく関われず、どうすればいいか悩む人などさまざまです。校長職10年の中で、そういった問題をほぼ解決できました。

教師だけでなく、子育て中の保護者の方もたくさん悩みを抱えていらっしゃいます。コーチングで、その問題解決のお手伝いもできました。

そうした経験を通して、学校などで行う教育講演や、企業の管理職に向けた人材育成セミナーなどでコーチングのスキルや考え方を学んでもらうことで、何かお役に立てるのではないかと思い事業内容を決定しました。

チャレンジすることを恐れるより何もしないことの方が怖かった

起業を決めてから実践したことを教えてください。また、不安はありませんでしたか?

起業を決めて最初に取り組んだのは、勉強です。自分の知識をさらに深めるために、コーチングのセミナーや自己啓発セミナーに積極的に参加しました。そのためのお金と時間はかなり費やしました。

不安を感じることは、ほとんどなかったように思います。子どもが自立するなど、家族に対しての責任は一通り終わっていたので、そういう面ではあまり悩みませんでした。

どちらかというと、チャレンジせずに人生を終えることのほうが怖かったです。教員時代のように、これからも納得できる人生を送れるかどうか、結果はどうであれチャレンジしなければ、生涯の幕を閉じるときに悔いが残るだろうという思いの方が強かったです

大切なのは挫折したあとにどう動くか。そこからが本当のスタート

実際に起業してから苦労したことはありますか?

私は、笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた健康体操「ラフター(笑い)ヨガ」の講師もしているのですが、「笑いヨガ講座」を始めてからの半年間は誰も来なかったんです(笑)。

教育関連の講演に関しても、校長時代に関わりがあった先生方から呼んでもらうくらいでしたし、企業とのつながりもないので研修依頼も入ってこないし、まったく収入を増やすことができませんでした。

教員をしている時は安定した収入が毎月あったので、お金に対して不安を感じることなく生活していました。それが、パタッと途絶えてしまうのです。

事業をスタートした時は「お金のことは気にしないで生きがいを求める!」と思っていても、実際に収入がなくなると、現実としていろんな不具合が生じます。起業では、こういった局面をどう乗り越えるかが重要になってくると思います。せっかくの志が、お金の悩みでついえてしまうのはあまりにも残念です。

どんな人でも、大なり小なり挫折を味わうはずです。問題は、そこでくじけず、その経験を自分が変わる良い機会と捉え、成長につなげることができるかどうか。挫折により、本来の起業の目的がわかり、本当の意味のスタートラインに立てると思います。

小中学校400校にダイレクトメールでアプローチ。知ってもらうことがすべての始まり

仕事の依頼がない時期を乗り越えて、どのように増やしていかれたのでしょう?

名古屋市の小中学校が約400校あります。まずその校長、PTA会長宛に手紙でダイレクトメールを出すことからスタートしました。10年間校長をしていても、私のことを知らない先生もたくさんいます。とにかく自分をセールスしないことには、オファーがないので積極的にアプローチしました

そういった活動を続けていくうちに少しずつ声がかかるようになり、今は学校だけで約30校から呼んでもらえるようになり、研修関係で年間50回ほど講演しています。

笑いヨガに関しては年間120回ほど講座を開講し、たくさんの方に喜んでいただいています。

自分が楽しいと思えることで人に喜んでもらえるのが何よりのやりがい

今の仕事のやりがいについてお聞かせください。

ほかの人から制約を受けず、自分の考えや思いで動けることです。

コーチングの講演やセミナー、笑いヨガなど自分のやりたいことができること、そして自分が楽しいと思って取り組んでいることで人に喜んでもらえるのは大きなやりがいです

自分が好きで、楽しんでやっていることが、そのまま人に喜んでもらえるなんて言うことないですよね。

自分自身が楽しいと感じるものは何か、自分にとって意味があるものは何かということさえ見失わなければ、志を持って行動する人の人生は必ず成功すると思います。

本当にやりたいと思うことにチャレンジしてほしい。心の豊かさは人生の充足感を上げるための大切なポイント

これから起業を目指す人にメッセージをお願いします。

みなさんが本当にやりたいと思うことをやること、やりきることが人生の成功だと思うので、どんな困難があってもやりたいという強い気持ちがあるのなら、一歩踏み出だしてみてはいかがでしょうか。

定年を迎えた人、また間もなく迎える人が新たな道を進むのは勇気がいると思います。しかし、チャレンジしたい気持ちが少しでもあるなら、思い切ってチャレンジしてみてください。前向きに挑むことにより心が奮い立ち、自分の人生を生ききる原動力になると思います。

何かの調査で目にしたのですが、アメリカの高齢者に「人生で後悔したことは?」と尋ねたところ、85%の人が「チャレンジをしなかったこと」と答えたそうです。平均寿命が70歳の頃なら、「60歳で定年してあとは余生を過ごす」、それでよかったかもしれません。

今は人生100年時代といわれるほど、長生きする時代になりました。定年後20年、もしくはそれ以上何の喜びもなく惰性で過ごすにはあまりにも長すぎます

これからの時代はお金の豊かさではなく、心の豊かさの方が人生の充足感を得るために大切な要素になるとおもいます。自分らしくどう生きるかを今一度考えてみませんか?

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